gitty (in MELPA)

概要

gitty.el はGitでよく使うコマンドをVC(Emacs標準のバージョン管理システムインターフェース)から使えるようにします。
VCは汎用バージョン管理システムのインターフェースなのでGitに特化していない分Magitのような機能性はありません。
しかし、手軽に使えるメリットがあります。

グローバルマイナーモード gitty-mode を有効にすると、以下のコマンドが使えるようになります。

M-x gitty-checkout (C-x v b)
ブランチを切替える
M-x gitty-status (C-x v s)
git status
M-x gitty-update-modelines (C-x v L)
すべてのバッファのGit関係のモードラインを更新する(不要なので設定で割り当て解除)
M-x gitty-stash-save (C-x v S)
git stash save
M-x gitty-stash-pop (C-x v P)
git stash pop

M-x gitty-checkoutはすでに存在するブランチならばそのまま切替え、存在しない場合は新規作成するか聞いてきます。

M-x gitty-update-modelinesはその他のコマンドを実行したら自動で実行されるので割り当てる必要はありません。

MagitのコマンドをC-x vプレフィクスキーに割り当てている人は個別にコマンドを割り当ててもいいでしょう。

20151203062635.png
Fig1: M-x gitty-status

インストール

パッケージシステムを初めて使う人は
以下の設定を ~/.emacs.d/init.el の
先頭に加えてください。

(package-initialize)
(setq package-archives
      '(("gnu" . "http://elpa.gnu.org/packages/")
        ("melpa" . "http://melpa.org/packages/")
        ("org" . "http://orgmode.org/elpa/")))

初めてgittyを使う方は
以下のコマンドを実行します。

M-x package-install gitty

アップグレードする方は、
以下のコマンドでアップグレードしてください。
そのためにはpackage-utilsパッケージが必要です。

M-x package-install package-utils (初めてアップグレードする場合のみ)
M-x package-utils-upgrade-by-name gitty

設定 151203062351.gitty.el(以下のコードと同一)

(require 'gitty)
(gitty-mode 1)
;;; gitty-update-modelinesは不要なので割り当てを解除
(define-key gitty-mode-map (kbd "C-x v L") nil)
;; gitty-modeを使わない場合は個別に割り当てる
;;; (global-set-key (kbd "C-x v S") 'gitty-stash-save)

実行方法

$ wget http://rubikitch.com/f/151203062351.gitty.el
$ emacs -Q -f package-initialize -l 151203062351.gitty.el


本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば嬉しいです。