passthword 20141201.123(in MELPA)
Simple password manager

概要

passthword.el は、id-manager.el(レビュー) 同様、
Emacsで各サービスのパスワードを管理するものです。

同じように ~/.emacs.d/passthword.gpg
たくさんのパスワードを EPG で暗号化されたファイルに保存します。

そのファイルをEmacsで初めてアクセス場合は
パスフレーズ を訊かれます。

いわばマスターパスワードのようなもので、
これさえ覚えていればすべてのパスワードにアクセスできます。

だからセキュリティは保たれます。

id-manager.elでは helm インターフェースになっていますが、
こちらは ido を使っています。

コードの実行数は90行と、とても短く理解しやすいです。

C-u M-x passthword でパスワードを登録し、
M-x passthword でパスワードを kill-ring に登録します。

他のアプリケーションにも貼り付けられます。

パスワードを登録するとき

  1. サービスの説明(description)
  2. ユーザ名
  3. パスワード

の順番に設定します。

また、パスワード設定時に C-SPC を押せば
ランダムパスワードを生成します。

アカウントの削除は M-x passthword-delete です。

id-manager.elはパスワード登録時にwidgetを使っていますが、
シンプルにミニバッファで完結したいならば
あえてpassthword.elを使うという手もあります。

インストール

パッケージシステムを初めて使う人は
以下の設定を ~/.emacs.d/init.el の
先頭に加えてください。

(package-initialize)
(setq package-archives
      '(("gnu" . "http://elpa.gnu.org/packages/")
        ("melpa" . "http://melpa.org/packages/")
        ("org" . "http://orgmode.org/elpa/")))

初めてpassthwordを使う方は
以下のコマンドを実行します。

M-x package-install passthword

アップグレードする方は、
以下のコマンドでアップグレードしてください。
そのためにはpackage-utilsパッケージが必要です。

M-x package-install package-utils (初めてアップグレードする場合のみ)
M-x package-utils-upgrade-by-name passthword

パスワードを得る

20150329061511.png
Fig1: M-x passthwordでパスワードファイルを開くときにパスフレーズを訊かれる

20150329061522.png
Fig2: descriptionで登録されたサービスをidoで選択

20150329061530.png
Fig3: 選択したらキルリングに登録される

パスワードを登録する

20150329061558.png
Fig4: C-u M-x passthwordで新しいサービスを登録

20150329061603.png
Fig5: ユーザ名を入力

20150329061617.png
Fig6: パスワードを入力

設定 150329061904.passthword.el(以下のコードと同一)

;;; これを入れないと毎回パスフレーズを訊かれてうざいw
(setq epa-file-cache-passphrase-for-symmetric-encryption t)

実行方法

$ wget http://rubikitch.com/f/150329061904.passthword.el
$ emacs -Q -f package-initialize -l 150329061904.passthword.el

本サイト内の関連パッケージ


本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば嬉しいです。